リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている岐阜県瑞浪市で、2024年2月下旬ごろから井戸やため池などの水位が相次いで低下していることが分かりました。

JR東海が、リニア沿線の瑞浪市大湫町で、水源やため池など32カ所を調査したところ、井戸など14カ所で水位が低下していることが確認されました。

中には水が枯渇した井戸もありました。

地元住民:
被害が思ったより大きいので、町民としてはちょっと戸惑っている。水がいつ枯れるかという心配がついてまわる

現場付近では、6年前から14.5kmのトンネルの本格的な掘削が行われていて、水位の低下は工事が原因とみられています。

JR東海はトンネルの建設を引き続き進める予定で、5月13日の説明会で住民に代わりの水源確保などについて説明していて「早急に上水道工事を進め、トンネル掘削との関係を調査して真摯に対応します」とコメントしています。

リニア新幹線の工事をめぐり、静岡県はJR東海が20日に再開を予定している山梨県側から静岡県側に向かって地質や地下水の状況を調べるボーリング調査について、水資源への影響を議論する専門部会が「技術的に適切」と判断し、県が作業を認めるかが焦点となっています。

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