北都銀行(秋田市)は14日、2023年度の決算を発表した。株式などの売却益は増加したが、融資先の倒産に備える費用が大幅に増加したため、4期ぶりの減益となった。

北都銀行によると、売り上げにあたる「経常収益」は234億6800万円で、前年度に比べて10億3200万円増加し、3期連続で増収となった。株式などの売却益が増えたことが主な要因。

一方、最終的な利益を示す「純利益」は1億3900万円で、前年度に比べて14億2400万円減り、4期ぶりの減益となった。要因は、顧客企業の業績の悪化を予測し、事業再生の支援を最優先に考えたことで、融資先の倒産に備える費用を大幅に積み増ししたため。

今後は、山形県の荘内銀行と2026年度中の合併を目指し、合併準備委員会で銀行名や本店の所在地などを検討していく。

 北都銀行・伊藤新頭取:
「今期においても、当行のサービス、お客さまの支援は一切変えることなく注力していく。われわれは秋田の地域銀行であることを矜持(きょうじ)としてこれからも活動に尽力していく」

なお、北都銀行は、2024年度の純利益を15億円と見込んでいる。

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