あと2週間もすれば露地物の出荷を迎えるサクランボについて、今年は霜の被害はほとんどなかったが、「双子果が多い」という問題が起きている。県は、出荷量を保つため早めの摘果を呼びかけている。
14日、寒河江市の園地で、高品質なサクランボの出荷に向けたキャラバンの出発式が行われ、県やJAの担当者など約30人が参加した。
式では、サクランボの生育状況の確認や、実を落とす摘果の実演が行われた。
県によると、今年は4月の開花時期に晴れて気温が高い日が多かったため、サクランボの生育は平年より5日~7日ほど早く、霜の被害は少なかったという。
しかし、今年は生産者を悩ませる「ある問題」が起きていた。
(リポート)
「去年の猛暑の影響で、今年はめしべが2つに分かれることで発生する“双子果”の割合が多い。県はこの双子果を適切に摘果するよう呼びかけている」
サクランボの花芽が作られるのは夏。去年は猛暑でめしべが2つに分かれる異常が多く発生した。
春にそのめしべが受粉し実をつけたことによって、出荷することができない双子果が多くなっているという。
園地によっては、なっている実のほとんどが双子果という枝もあり、出荷量が低下する恐れがある。
(県園芸大国推進課・近野広行課長)
「おいしいサクランボを消費者に届けるために、品質の高いものを作ってもらうことが大事。摘果をしっかりしていただいて、大玉のサクランボを作ってもらうことをお願いしたい」
栄養を行き渡らせ品質のいいサクランボを出荷するため、県は双子果やなり過ぎた実の早めの摘果を呼びかけている。
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