リニア中央新幹線の工事に伴う大井川の水資源への影響などについて話し合う静岡県の専門部会は5月13日、JR東海が山梨県側から進めているボーリング調査について「適切で技術的に認める」との見解を示しました。
リニア中央新幹線の建設に関連してJR東海が5月20日から再開する高速長尺先進ボーリングをめぐっては、静岡県が大井川の水資源に影響を及ぼす可能性があるとして山梨県境や県内での調査に難色を示しています。
こうした中、5月13日に静岡県が設置している地質構造・水資源部会専門部会が2023年8月以来9カ月ぶりに開かれ、発電施設の工事によって大井川上流にある田代ダムの取水が停止していることによって大井川の流量が増えている点やJR側が示したリスク対策の内容を鑑みて、「作業は問題がない」との見解を示しました。
県地質構造・水資源部会専門部会
森下祐一 部会長:
JR東海が今回提出した資料は適切なものであるということを専門部会として技術的に認めた。県庁自身の考えに委ねられるものだと考えている
県の専門部会が技術的に問題ないと結論付ける中、今後は県がどのような判断を下すのかが焦点となりますが、森貴志 副知事は「次の知事がしっかり判断すると思う」と現時点で県の考えを述べることは避けています。
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