若者の取り込みが課題となっている生活に身近なコンビニ。大きなカギを握るのが「韓国コスメ」です。
■ローソンの韓国コスメに“若者殺到” なぜ若者をターゲットに?
井上貴博キャスター:
ローソンでは、人気韓国コスメブランド「rom&nd」とコラボし、新ブランドの「&nd by rom&nd」が販売されています。
リーズナブルな価格で発色の良いカラーのコスメで、10代~20代を中心に人気となっています。
2023年3月から販売開始し、累計販売数は350万個以上となっています。
なぜ若者をターゲットにしているのか、セブン-イレブンでの1989年度~2022年度までの年齢別の平均客数のデータで見ていきます。
1989年では、20歳未満が27%、~29歳が35%、50歳以上が9%。
2022年では、20歳未満が6.8%、~29歳が15.7%、50歳以上が36%。
コンビニは若者のものからシニアのものになりつつあります。
確かに、コンビニで買い物をするなら安いスーパーやドラッグストアに行くという機会が増えているということはありますね。
ホラン千秋キャスター:
今はコンビニでもポイントがつきますが、ドラッグストアはもっと早い時期からオリジナルポイントカードなどがあって、(ドラッグストアの方が)よりお得だと思うと、コンビニはどこのお店も開いていない時や困ったときに買える場所というのが昔のイメージでしたよね。
産婦人科医 宋美玄さん:
コスパを考えると、絶対にスーパーやドラッグストアとかの方がいいけども、子育て目線でいくと、スーパーなどで大きいお菓子を買うよりも、コンビニのミニサイズ100円ぐらいの方が便利な時もあるので、「たくさんは欲しくないけど」というときにはいいのかなと思います。
ホランキャスター:
コンビニ各社、プライベートブランドの衣類も出すようになりましたよね。その商品を求めて買いにいくことは結構あります。
井上キャスター:
コンビニエンスストア、スーパー、ドラッグストア、それぞれ業態がなくなっていますよね。違いは、24時間やっているのがコンビニというところぐらいなのかもしれません。
■コンビニで広がる“若者対策” 「店内限定配信」や「人気VTuberとのコラボ」も
井上キャスター:
どのような戦略があるのか見ていきます。
ファミリーマートでは若者ターゲットの戦略として、お店だけの限定配信「familyMartVision」で、お笑いコンテンツやクイズなど、コンテンツを配信。
また、人気VTuberによるオリジナル番組や人気YouTuberの演奏など、コラボも多数することで、お店に来てもらうという戦略です。
もう一つの戦略は「ブランド化」ということで、2021年にコンビニエンスウェアを販売しました。値段は高すぎず、ある程度のシンプルさと物の良さを実現しました。
過去には若者に人気のブランドとコラボした商品もありました。
ハーフパンツは、2023年4月にバリエーションを拡大して発売(1998円)し、1か月半で“ほぼ完売”になったということです。
ホランキャスター:
私もTシャツは、ファミマの白いTシャツが一番好きです。靴下とパーカーも持ってます。
井上キャスター:
今までは、出張の時に「下着が足りないからここで買おう」となったらコンビニで購入していたけれども、普段使いにいいものとして買うという需要が広がっているんですね。
ホランキャスター:
そうやって形を変えていかないと、他のお店に太刀打ちできないという現状もありますね。
宋美玄さん:
コンビニ各社と差別化しないといけないし、ドラッグストアやスーパーとも差別化しないといけない。お店に行く側はいろんな商品を見れて、色々と楽しいですよね。
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<プロフィール>
宋美玄
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信し、女性の性に関する著書が人気
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