鳥取県岩美町では、「龍」にちなんだ海のスポットを訪れる遊覧船が、5月17日から期間限定で運航を始めるのを前に、11日に試乗会が開かれました。
国立公園・浦富海岸に代表される岩美町の沿岸は、長年の波や風の浸食によってできた地形が続き、自然が造った風景美は「山陰松島」とも呼ばれ、県内有数の景勝地になっています。
その岩美町の海岸で、辰年の2024年に注目度急上昇のスポットを訪れる遊覧船が、5月17日から期間限定で運航を始めます。鳥取県の平井知事も参加して、試乗会が開かれました。参加者の頭には、おそろいの竜のかぶり物。岩美町の田後港からそのスポットを目指します。乗り込んだのは14人乗りの小型遊覧船だけに…。
嶋村采音アナウンサー
「すごい!水がすぐ近くまで来ます。気持ちいいですね。まるでアトラクションのような遊覧船です」
海をより間近に感じられます。約20分のクルージングを楽しんだあと、到着したのが目的地、「龍」にちなんだ名所、その名も「龍神洞」です。
日本海の波に浸食されてできた洞窟「海食洞」としては山陰最大級で、これまでシーカヤックなどのアクティビティでしか訪れることができなかった「秘境」です。
好天に恵まれると、一面コバルトブルーの海、沖縄にも負けない透明度の高さです。
嶋村采音アナウンサー
「いよいよ龍神洞の中に入っていきます」龍神洞は、幅が最大でも8メートル。幅約2メートルの遊覧船でもギリギリの幅です。
嶋村采音アナウンサー:
「雨のようなぽつぽつという音がします。耳を澄ますと、鳥のような音も聞こえて神秘的な空間が広がっています」
洞窟の中では、波の音と風の音。さらに耳慣れない不思議な音も…。
「龍神洞」の名の通り、龍の鳴き声のように聞こえます。その正体は、洞窟内の空気を波が押し出すときに発生する音だということで、波が高い時には、より龍の鳴き声のように聞こえるそうです。
波が穏やかで、遊覧船が洞窟の中まで入ることができれば、神秘的な龍の鳴き声を聞くことができます。
鳥取県・平井知事
「ほんとに美しい龍神洞の中の神秘的な風景。しかもイワツバメがこの季節は飛び交います。ぜひ「ドラゴンボール」ならぬ「ドラゴンホール」をこの夏多くの皆さんに体験してもらいたいです」
山陰松島遊覧・川口博樹社長
「龍神洞の中に入ることは中々出来ない体験ですので、今年はいろいろな企画も催したいと思いますので、たくさんの方にきていただきたいです」
この龍神洞の遊覧船は、5月17日から8月末まで土日を中心に運航されます。
平井知事
「この夏はとっとリュウ県にウェルカム~」
辰年の今年、「とっとリュウ県」の新たな「リュウこう」スポットになるかもしれません。
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