事業合理化などのため北海道・東北の全14店舗が閉店するイトーヨーカドー。福島県内では、福島店が5月6日に閉店。郡山店も5月26日の閉店が決まっていて、撤退となる。ただ、郡山の後継店はヨークベニマルに決まっているが、福島の今後は不透明だ。

<後継店舗はどうなる?>
まちづくりや地域交通が専門の福島大学の吉田樹教授によると「建物を所有する東京の不動産会社・ヒューリックに決定権がある」という。
福島市の役割としては、入居する企業を紹介する「仲介役」を担うなど、すべてを商業で賄うのは厳しいことが想定されるので、2~3階を借り上げて市として作っていくことも選択肢だという。

<人が集まれる場所に>
街中の再開発について市民に話を聞くと、あるキーワードが見えてきた。それが…「人が集まる場所」
その声は、キャラクターショーもあって多くの人が集まった福島駅東口エリアでも。
◇「人が集まってくる。子供も遊べるような施設ができてくれば嬉しい」
◇「人が集まれる場所ってのが必要だと思う。皆の意見がちゃんと一致するような何かいいものができればいい」
福島市の木幡市長は4月の会見で「一番避けたいのは、マンションが出来るだけとか。あるいはマンションにプラス、ちょっとしたコンビニとか、そういったものは、やはり拠点的な場所として、もったいないだろう」と話していた。
イトーヨーカドーの後継店については、ヨークベニマルの真船会長が、「オファーがあれば前向きに検討する」としている。

東口再開発の遅れも重なる福島では、次なる一手が急がれる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。