最長10連休のゴールデンウィークも、6日が最後、みなさんはどう過ごされましたか?

円安、物価高で迎えた連休、関西各地を取材しました。


■GW最終日!6日はUターンラッシュ

【大阪に帰省・親】「帰省です」
【大阪に帰省・子ども】「たけのこご飯とか食べました」

【大阪に帰省・子ども】「プールしたの楽しかった」
【大阪に帰省・親】「お庭でプールしたのね」

【大阪に旅行】「会社の同僚と先輩とかが集まって、昼から飲もうってなって」
(Q.楽しかったですか?)
【大阪に旅行】「ヤバいです。もう間違いないですね」

最長10連休のゴールデンウィーク!

最終日もふるさとや行楽地で過ごした人たちの、Uターンラッシュが続いています。

■歴史的な円安の中、海外で過ごした人たち「めちゃくちゃ高かった」

関西空港では5日、連休を海外で過ごした人の帰国ラッシュがピークを迎えました。

【グアムに5日間・親】「1日から今までグアムですね」
【グアムに5日間・子ども】「海とプール(が良かった)」
【グアムに5日間・子ども】「パンとかラーメンとかチャーハンとか食べました」
(Q.グアムのラーメンは日本とは違った?)
【グアムに5日間・子ども】「麺が太かったです」

リゾート地での印象は海とラーメンと、もうひとつ…。
【グアムに5日間・親】「円安って分かって、行ってるんでいいんですけど、非常に高く感じますね」

歴史的な円安です。

東南アジアから帰国した人も…。
【タイに3日間】「1バーツがざっくり今までは3倍(1バーツ=約3円)すればよかったけど、今回行ったときは4倍(1バーツ=約4円)しないといけない」

【タイとマレーシアに6日間】「マレーシアやタイは安いイメージやのに、(物価が)日本と全然変わらんやんみたいな。(ホテルは)1泊10万円やった。昔はタイで10万円なんて考えられなかった。高くても2~3万。ビールとかも、(今回)1000円近くした気がします。アジア以外はもっと高いやろうなと思って。ハワイはもう無理やな、何年かは」

「もう高すぎて行くの無理ちゃう?」と言われた、そのハワイに行ってきた人は。

【ハワイに1週間】「めちゃくちゃ高かった。食事代がすごい高かった。日本から食品を持ち込んだ。お米を持っていきました」


■「運動会」や「農業」 ふるさとならではの体験も

徳島県勝浦町で、6日行われたのは恐竜の着ぐるみを被った運動会。

まずは、ラジオ体操で準備運動です。

日本最古の恐竜の化石が発掘されるなど、恐竜の里として知られる勝浦町で、町内外から約80人が参加しました。

恐竜が生きていた時代にはなかった、子どもたちと一緒に3人4脚レースや、カードめくり、玉入れなど、人間と力を合わせ、体育館で熱い戦いが繰り広げられました。

【恐竜の中の人】「最高です、楽しいです」

【参加した子ども】「楽しかった」

【恐竜の中の人】「いいGW過ごせました」

一方、和歌山県新宮市では、約20人の小中学生の親子が、昔ながらの農業を体験できるイベントに参加しました。

【参加した子ども】「はだしでやる」

子どもたちははだしで、土の感触をしっかり感じたようです。

【参加した子ども】「足がはまって抜けなくて、抜くところが楽しかった」

このあと、無料入浴券で泥を流して帰りました。

■活況にわいたホテル業界 コロナ禍から続く深刻な人手不足

そんな中で、連休中、大忙しの人たちも。

物価高や円安の影響で海外旅行を諦め、国内旅行を楽しむ人も多かったことしのゴールデンウィーク。活況にわいたのは、ホテル業界です。

【ホテルユタカグループ西隆社長(67)】「去年よりだいぶ(宿泊客が)増えている」「(5月の予約率は)去年3割でしたかね。ことしは7割か8割ぐらいですかね」

インバウンド需要も相まって、関西空港の近くにある「ホテルニューユタカ」では、期間中ほぼ満室の日が続きました。

【中国からの観光客】「(りんくうの)アウトレットにいきます」「(このホテルは)空港からも近いし、私たちのツアーガイドが、このホテルが快適だというので、ここにしました」

一方で、ホテル業界を悩ませる深刻な課題が、人材不足です。

帝国データバンクの調査では、宿泊施設の約7割で、正社員が不足しているとされています。

関西テレビは去年のゴールデンウィーク、こちらのホテルの西社長を取材していました。当時は、コロナ禍で退職した社員の穴埋めができず、社長自ら、夜勤を含めて10連勤していました。

(Q.体は大丈夫ですか?)
【ホテルユタカグループ西隆社長(67)】「フフ、まあなんとか。続く限り」

1年がたち、ことしはどうなったのでしょうか。

フロントで掃除をするのは、社長とは別の男性。サービス業の経験がある、65歳の男性の採用に成功していました。

【1月から勤務している西村正和さん(65)】「パソコンとか事務作業に関しては、10年ぐらいブランクがあったので、ご迷惑をおかけしている。何とか頑張って、教えていただきながら」

【ホテルユタカグループ西隆社長(67)】「去年よりはだいぶ休みとれた。(去年は)4夜勤でへばってきましたけど、ことしは少ないほうで。新人さんに入っていただいたので、ちょっとは回るようになっている」

しかし、課題はいまだ山積みです。
人材はまだまだ不足していて、西社長が経営する4つのホテルのうち2つは、いまも客を受け入れられない状態。社長も相変わらず、週に2~3回、夜勤に入っているということです。

【ホテルユタカグループ西隆社長(67)】「無人化、スマホをかざすだけで入れるシステムも導入しようと思うんですけど、導入コストと維持コストがかかるので、コロナ禍の負債の(返済が)始まるので、それにプラスはしんどい。悩みの種は尽きないですね」

■多忙なホテル業界を支えるのは「スキマバイト」

一方、こちらは京都のリーガロイヤルホテル。
5月から始まった、開業55周年記念のキャンペーンも好調で、ゴールデンウィーク期間の予約数は、去年を上回りました。

チェックインの時間帯になると、フロントには長蛇の列ができ、スタッフは、対応に追われます。

【リーガロイヤルホテル京都宿泊部次長 安武亜希さん】「どこも人手が足りていないというのが現状。やはり人員を取り合っているところはあると思う」

(Q.人手が足らない業務は?)
【リーガロイヤルホテル京都宿泊部次長 安武亜希さん】「やはりお客さまを接客するところ。荷物をお預かりするですとか、お運びするところもそうですし、ホテルとしておもてなしをするには、人の手が必要というところです」

そんな中、業務を支えているのは…。

クロークで荷物の預かり業務を行うのは、正社員ではなく、「スキマバイト」サービスの利用者です。

空いた時間をアルバイトにあてられる「スキマバイト」。

「短時間働いてほしい業者」と「短時間働きたい人」をマッチングできるため、繁忙期のホテルなどで利用が急増しているのです。

【株式会社タイミー 松本知世さん】「関西も東京と同じように、主要なエリアとして伸びている。特に万博の開催を控えているということもあって、新規開業のホテルも非常に多い傾向がある」

ゴールデンウィークを狙ってスキマバイトに応募するのは、どんな人なのか?

この1週間で2回、このホテルで働いたという女性に話を聞くと…。

(Q.普段はどういう仕事を?)
【「スキマバイト」に来た保育士】「子供を見ています、保育士です。給料面が低いのと、最近家賃が上がったので、ちょっと厳しいなと思って(利用している)」

実は、サービスの登録者のうち3割は会社員。

物価高の中、ゴールデンウィークに遊ぶのはハードルが高かったようで、いまがんばって働き、期間を少し外して、休日を楽しもうとする人も多かったようです。

【「スキマバイト」に来た保育士】「(時給は)1200円だったかな、結構高めでいただいてるなって思います」

(Q.GW終わりの予定は?)
【「スキマバイト」に来た保育士】「(GW)終わったらすぐ福岡に行きます!ライブです。EXILEのTAKAHIRO君のライブです」

6日で終わりのゴールデンウィーク。
関西では、ゆっくり楽しめた人、大忙しだった人、それぞれの過ごし方があったようです。

(関西テレビ「newsランナー」2024年5月6日放送)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。