3日に発表された「今年の一皿」。
ぐるなびでの検索数などを活用し、その年の世相を反映したものが選ばれます。

選ばれたのは、「かば焼き」や「ひつまぶし」など日本を代表する食材「ウナギ」です。

ぐるなび・三橋茉季さん:
専門店に限らず、飲食店としてウナギを取り扱っている店舗数は、ぐるなびのデータからで言いますと昨年度より155%増加しております。

高級品のウナギがなぜ選ばれたのでしょうか。

2023年の「一皿」に選ばれたのは、ふんだんにのせた具材が特徴の「ご馳走おにぎり」。
2022年はコロナ禍の影響を受けて様々な商品が発売された「冷凍グルメ」でした。

「今年の一皿」にウナギが選ばれたわけは、各地で出店が相次いでいるウナギの格安チェーン店の登場です。

80代:
(Q.他と比べて値段はどう違う?)倍以上違います。

50代:
この値段でおいしいというのが一番。

中でも「鰻の成瀬」は、2年余りで全国に300店舗以上を出店。
うな重をお得な1600円から提供しています。

そして、お味の方も…。

番組スタッフ:
おいしいです!外が香ばしく焼き上がっているんですけど、中はふわふわでとてもおいしいです。

低価格でおいしいウナギを提供できているわけが、企業秘密の調理マシン。

一般的には修業を積んだ職人が焼き上げるウナギが、ボタン1つで、しかも8分ほどの短時間で焼き上げることが可能。

人件費を抑えることで、物価高の中、低価格のウナギを実現したのです。

鰻の成瀬 日本橋店オーナー・内藤隆司さん:
(Q.「今年の一皿」にウナギが選ばれたが?)うれしいですね。ウナギ業界で働いている限り、ありがたいの一言ですね。高級店にも負けない味を目指してはいます。それプラス値段もお手頃価格と。

さらに、ウナギが「今年の一皿」に選ばれた理由が、外国人観光客によるウナギ人気です。

3日も千葉・成田市にある「うなぎ街道」では、多くの外国人観光客がウナギをおいしそうに頬張っていました。

タイ人観光客:
ウナギ!ウナギ!!オイシイデス。

フィリピン人観光客:
日本で一番大好きな食べ物なんだよ。

アメリカ人観光客:
飛行機に乗ったときに、こいつが「ウナギが食べたい」って言ったんだ。それが日本に来た理由だよ、それだけの理由で来たんだ。

フィリピン人観光客:
飛行機を予約したのはウナギを食べるためだよ。ウナギだけ食べて帰るんだよ今夜。

格安チェーン店だけではなく、老舗ウナギ店も大盛況となっていました。

菊屋 代表取締役・石橋幸太郎さん:
(外国人観光客の増加は)120%くらいにはなっているんじゃないでしょうか。メニューも写真をたくさん入れるようにして、指をさせばご注文がいただけるようなシステムを取り入れてます。あとはお会計も、外国のカードですとか外国のペイなども使えるようにしてます。

またウナギについて、完全養殖の実用化の研究などが活発となっていることも選考理由として挙げられました。

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