■河川敷の占用20年以上 行政指導に応じず
河川敷を不法に占用しているとして、大阪府の交野市が生コン会社など2社に損害賠償を求める訴えを起こしました。
交野市によると、生コン製造のオクノナマコンは、許可なく、市が管理する『がらと川』の河川敷で、国有地の1300平方メートルにプラントなどを設置。
占用は20年以上続き、行政指導にも応じないといいます。
交野市は29日、オクノナマコンに対し民法上の時効に当たらない過去5年分の占用料に相当する約1700万円と、29日から明け渡しまで1年あたり約350万円の賠償金を求めて大阪地裁に提訴。
また、金属くずなどを置いて河川敷を占用している関西故金属に対しても面積などに応じた支払いと市有地の明け渡しを求める訴えを起こしました。
■「防災面からも占用はあってはならない」と市長
【交野市・山本景市長】「重機を置いたり、護岸を破壊するような行為をされてしまったら、大雨などのときに崩れて川の流れをせき止める、もしくは流れて下流であふれる原因になってしまうので、防災面からも(占用は)あってはならない行為だと思っています」
提訴について、オクノナマコンは「担当者が不在のため詳細がわからない」、関西故金属は「弁護士と相談し、話し合いで円満に解決したい」とコメントしています。
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