こちらは、南九州大学が研究を続けている黒皮カボチャの新しい品種です。
南九ブラックボールナンバー3と名づけられたこのカボチャ。
伝統野菜を受け継ごうと試験栽培が進んでいて、29日に収穫が行われました。

29日は、生産者など約30人が宮崎市の農園に集まり、収穫作業を行いました。

南九ブラックボールは、宮崎の伝統野菜「黒皮カボチャ」と「西洋カボチャ」を掛け合わせたもので、南九州大学の陳蘭庄教授が15年以上かけて研究しています。

( 南九州大学 環境園芸学部 陳蘭庄 教授 )
「宮崎の在来野菜は宝ですから、広めさせたいという思いで研究してきました。」

黒皮カボチャは、独特のなめらかな舌触りと味わいから、日本料理の最高級食材として重宝されてきましたが、西洋カボチャの普及に加え、糖度や収量の低さなどの課題もあり、現在は生産者がたった16人となっています。

(秦 萌 記者)
「黒皮カボチャは1本のつるに1つしか実がならなかったんですが、南九ブラックボールは1本のつるに2個、3個と実ができて、収量が期待できるんです。」

(生産者 杉田浩昭さん)
「手間はあまりかからないです。実もたくさんなってるし、やる価値はあると思います。」

春作に続き2回目の収穫となった秋作は、酷暑や長雨、台風などで日焼けなどがあったものの、おいしいカボチャができました。

(秦 萌 記者)
「舌触りがものすごく滑らかでしっとりしていて、黒皮カボチャより甘いです。」

さらに、花や葉、茎までおいしく食べられるんです。

( 南九州大学 環境園芸学部 陳蘭庄 教授 )
「現場でしっかりと栽培できるようにする。大学として、いかにそれをビジネスに繋ぐか。宮崎の経済にも貢献できるようにしたい。」

南九州大学では、南九ブラックボールの生産者を増やし、新たなブランドとして価値を高めていきたいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。