シマアジやフグに並ぶ新たな養殖ブランド魚となるのか。
長崎市と県はカワハギの仲間「ウスバハギ」の試験養殖に取り組んでいて、15日に関係者などが集まって試食会が開かれました。
長崎では昔から「長崎一角ハギ」として知られている「ウスバハギ」です。
県総合水産試験場と長崎市水産センターは2年前から共同でウスバハギの試験養殖に取り組んでいます。
その種苗を活用して養殖された「ウスバハギ」の試食会が開かれ、市内の飲食店や漁連の関係者など約15人がその味を確かめました。
ウスバハギの大きな特徴は成長の速さです。
同じ仲間のカワハギは出荷サイズになるまでに約3年かかると言われているのに対して、養殖ウスバハギは種苗からわずか4カ月ほどで成長し、高い生産性が期待されています。
また肝の部分は天然ものより大きく、醤油に溶かした「肝醤油」で食べる刺身はコクと甘みが増すと関係者からも太鼓判です。
漁連関係者
「食感もとてもよく肝がおいしかったです」
人工種苗を用いたウスバハギの養殖は日本初で、新たな長崎の養殖魚として期待されていますが、飲食店関係者からはこんな声も・・・・
長崎市内や関東で店を経営する飲食店経営者
「ウスバハギの認知度はほとんどない」「ブランドをどう育てていくかを真剣に考えていく」
長崎市水産センター 古場正巳係長
「アドバイスをいただいたので、PRについて考え、飲食店と関係者と一緒に話を進め盛り上げていきたい」
養殖ウスバハギは来週にも関西の大手スーパーでテスト販売されることになっていて、今後は認知度やブランド力を、どう高めていけるかがカギとなりそうです。
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