気候変動対策を話し合う国連の会議「COP29」で、東京都の小池百合子知事は、世界初のグリーン水素のトライアル取引を2024年度中に実施する考えを示しました。

小池百合子都知事:Now, this fiscal year, we will conduct the world’s first trial trading of green hydrogen in a market environment.(早速今年度、市場形式として世界初となるグリーン水素のトライアル取引を実施いたします)

「COP29」に参加するため、旧ソビエトのアゼルバイジャンを訪問している小池知事は12日、世界初となるグリーン水素のトライアル取引を2024年度中に開始する考えを示しました。

関係者によりますと、年内には具体的な制度や入札スケジュールを発表するということです。

グリーン水素は、風力や太陽光など再生可能エネルギーを利用して水を電気分解し、製造から利用に至るまで、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスを排出しない水素です。

製造コストが高く、生産量が少ないことなどから取引市場がなく、取引価格自体が存在していないのが現状です。

このため都は、販売価格と購入価格をそれぞれ入札で決定し、双方の価格差を都が支援する方針です。

また小池知事は、都有地でのグリーン水素製造拠点の整備や、海外からのグリーン水素活用のため、パイプラインを含む供給体制の構築にも取り組み、すでに都内では燃料電池バスや燃料電池トラックがそれぞれ100台以上走っていることなどを挙げ、商用分野での利活用をさらに広げる考えを示しました。

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