多くの人に魚をもっと食べてもらおうと、全国の漁師が自慢の魚料理を持ち寄り味を競うコンテスト「Fish-1(フィッシュワン)グランプリ」が開催されました。栄冠に輝いたのは、どんな料理だったのでしょうか?
■サメをフライ!? 注目集めたハンバーガー
さかなクン この記事の写真 さかなクン「さかなクンです。こんにちは。ギョギョッ!ギョギョッ!」 東京・お台場の会場
3連休の最終日の4日、東京・お台場でさかなクンも審査員として参加し、行われたコンテスト。来場者のお目当ては、一見どこにでもある料理に見えますが…。
来場者「マトウダイです」 来場者
「岡山県で取れたクロダイ」 漁師自慢の郷土料理や未利用魚の創作料理
漁師自慢の郷土料理や「未利用魚」と呼ばれる市場になかなか出回らない魚を全面に押し出した創作料理です。その味を競うコンテストが開かれました。
来場者らがこれぞと思った一皿に投票購入した料理1品につき1枚、来場者らがこれぞと思った一皿に投票し、最も多く得票した料理にトロフィーが授与されます。
イベントを主催するJF全漁連坂本雅信会長
「広く魚を食べてもらおう。魚の味を知ってもらおう。日本人が食べていたような魚を再確認してもらおうということで、イベントを始めました」 魚介類・肉類の1人1年当たりの消費量の推移
2011年に肉類に追い抜かれた魚介類の消費量は、それ以降も年々減り続けています。
「フカカツWタルタル」こうしたなか10年目を迎えた今回のイベント。中でも珍しい食材を使っていることから注目を集めていたのが、「フカカツWタルタル」というハンバーガーです。
シダックスコントラクトフードサービス川之邉茂総料理長
「サメというと臭いが出るといいますけど、早々に処理しているので、そのへんもなく。サメをフライにすることでフワフワとした食感でおいしく召し上がってもらえる」 ヨシキリザメの残された身を有効活用
具材は、宮城県の気仙沼港で水揚げされたヨシキリザメ。これまではフカヒレとして利用するヒレ以外は捨てられていましたが、残された身を有効利用しました。
来場者「おいしいです」 来場者
「さっぱりしていますね。臭みも全然ないし」
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■トビウオうどんも グランプリの栄冠は…■トビウオうどんも グランプリの栄冠は…
「あごだし宮崎魚うどん」宮崎県のブースで提供されていた麺料理は、その名も「魚うどん」。戦後の食糧難の時代に日南市の漁師が思案の末、創り出した地元では有名な郷土料理です。
JF宮崎漁連 奈須充慶さん「トビウオのすり身を練り込んだグルテンフリーの商品となります。スープにもあごだしがたっぷり含まれております」 来場者
「すごくだしできいてて、おいしいです。練り物のうどんという感じで」 「フカカツハンバーガー」と「魚うどん」はそれぞれ特別賞を受賞
その後迎えたグランプリ発表の時…。「フカカツハンバーガー」と「魚うどん」は、それぞれ特別賞を受賞。では、栄冠に輝いたのは…。
MC「『旨みたっぷりみやぎサーモンと牡蠣(かき)のバターピラフ』。戸倉SeaBoysと宮城県漁業協同組合です。おめでとうございます」 「みやぎサーモンと牡蠣のバターピラフ」
カキとキノコを混ぜ込んだピラフの上にはサーモンがのっています。宮城の名産品を使った一品を考案したのは、素材の味を知り尽くした漁師でした。
グランプリを受賞宮城の漁師 佐藤将人さん
「きょうたくさんのお客さんに来ていただいて、日本の魚というか水産業の底力を見ていただいたと思います」
(「グッド!モーニング」2024年11月5日放送分より)
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