若狭町の運送業「北陸ワークス」が事後処理を弁護士に一任し、事業を停止したことが民間の調査会社の調べで分かりました。
 
帝国データバンク福井支店によりますと、若狭町新道の一般貨物自動車運送業「北陸ワークス」は資金繰りの悪化を理由に10月1日までに事業を停止し、弁護士に事後処理を一任しました。
 
同社は、2003年3月に県内運送業者の営業所を分離独立して設立され、現代表が2009年の就任時に全株式を取得し、独立しました。
 
主な積み荷は農業用資材や穀類、日用雑貨などで、嶺南地区から中京・関西圏への運送を手掛け、2018年9月期には約3億8100万円の年収入高を計上していました。
 
しかし、大手運送業者の下請けを中心としていたため赤字決算が続き、債務超過に陥りました。2020年に一部事業を他社へ譲渡するなど事業のスリム化を図り、2022年9月期には黒字化に至ったものの、年収入高を上回る銀行借り入れがあったことに加え、燃料費や人件費の上昇などから資金繰りが悪化し、事業継続を断念しました。
 
負債は推定3億円とみられています。

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