遊技場を経営する岩手県大船渡市の「村上商事」が、新型コロナウイルスの影響などによる経営の悪化を受けて、破産申請の準備に入りました。

東京商工リサーチによりますと、カラオケ店「招福亭クレヨン」、パチンコ店「招福亭ジャイアンツ」を運営していた大船渡市の「村上商事」は、2023年9月時点で9億6775万円の負債を抱え、2024年4月ごろ事業を停止、現在、破産申請の準備に入っています。

村上商事の創業は1954年で、ピーク時には東北でカラオケ58店舗、パチンコ4店舗を運営し、2006年9月期には81億2800万円の売上高を計上していました。

東日本大震災で店舗数の縮小を余儀なくされたのち、北上市に飲食店ビルをオープンするなど積極的に事業を展開していましたが、新型コロナウイルスの影響などで客足は減少。

最終的に店舗は4つだけとなり、2022年9月期には売上高が5億5116万円に低下、当期損失は3億7256万円を計上していました。

その後、社会保険料を滞納するに至り、営業継続が困難と判断したということです。

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