誰もがどこにでも行ける自由をアシストします。

キックボードのようなハンドルを車いすに取り付けると、楽々動ける乗り物に変化。
操作は簡単で小回りも利きます。

2日から開催中の「国際福祉機器展2024」。

約400の企業や団体が集まり、介護や福祉に役立つ最先端の技術を展示しています。

「seeker」は、視覚障害者のための歩行アシストデバイス。

カメラが付いた装置を首にかけ、信号の前に立つと、歩行者用の信号が赤に変わると同時に手元に振動がきます。
信号が青になると、手元の振動も止まります。

カメラ本体に、独自に開発したエッジAIを搭載。

よりリアルタイムな解析・判断ができる上、災害時などネット接続が不安定な状況でも力を発揮できるのが強みです。

そしてトヨタ自動車が開発する「車いすワンタッチ固定装置」は、ありそうでなかった便利なシステム。

床に立ち上がったフックに向かって車いすを押し進めると、フックが引っ掛かり、数秒で楽に車いすが固定できます。

開発の原動力は、利用者の声でした。

トヨタ自動車 CV統括部・山本武司主幹:
“運転手や周りの乗客に申し訳ないという思いでバスを使っていた”あるいは、“バスを使うのをやめた”と。(車いすの)固定に時間がかかるので、その間ほかの人は待たないといけない。「冷たい視線」問題もあったので、それをなんとかしたいなと。

2024年からミニバンなどでの販売を開始。

さらに、車いすやバス関連のメーカーとも連携して、スイッチ式で固定する仕組みも開発し、標準規格化を目指しています。

トヨタ自動車 CV統括部・山本武司主幹:
車いすのままバスに乗って、飛行機に乗って、タクシーに乗って、船に乗って、普段使っている車いすのまま、いろんなところに行けるような世界。すぐには無理だと思うが、そういう世界を目指してやりたいと思っている。

全ての「行きたい」がかなう日は、そう遠くはないのかもしれません。

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