福島第一原発で起きたトラブル。4月24日午前、構内の一部の電源が停止し、処理水の海洋放出が停止した。作業のミスにより電源ケーブルを傷つけた可能性もあるとみられている。
24日午前11時前、福島第一原子力発電所で構内の施設や設備を動かすための電源の一部が停止した。原子炉の冷却など施設の安全にかかわる設備は、バックアップ電源ですぐに復旧したものの、処理水の海洋放出は6時間あまり停止した。
東京電力の担当者:「掘削工事をしていたところ、このケーブルに傷をつけてしまったと推定してございます。傷をつけてしまった作業員がやけどをして救急搬送されたと」
停電が発生した時間には、電源ケーブルの近くで掘削作業が行われていて、東京電力は「ケーブルを傷つけ停電につながった可能性がある」と見ている。
IAEA・国際原子力機関による専門家チームが来日し、処理水放出設備の現地調査を行っていたさなかでのトラブル。周辺の放射線量にも大きな変化はなかったが、安全に、確実に廃炉作業が進むことが求められる。
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