(ブルームバーグ):米カリフォルニア州のニューサム知事は、卒業生と寄付者の子どもを大学の入学選考で優遇する「レガシー入学」を州内の私立大学で禁止する法案に署名した。

この新法は来年9月からスタンフォード大学や南カリフォルニア大学(USC)などに適用され、私大のレガシー入学を禁止する州としては、メリーランドに次いで2番目となる。メリーランド州では今年に入り同様の措置が採用され、コロラド、イリノイ、バージニアの各州では公立大学でのレガシー入学が禁止されている。

米カリフォルニア州のニューサム知事

ニューサム知事は声明で「カリフォルニアでは、誰もが実力、能力、努力によって成功を収めることができるべきだ」と指摘。「カリフォルニア・ドリームは幸運な一部の人々だけが手にできるものであってはならない。だからこそ、われわれは誰もが公平に高等教育を受けられるよう、門戸を幅広く開放している」と説明した。

米国でレガシー入学禁止の動きが若干勢いを増しているのは、昨年に連邦最高裁判所が大学の入学者選考で人種を考慮するのを違憲と判断したことを受け、大学の入学審査全体の見直しが進んでいることが背景にある。ただ、この慣行を自ら禁止した大学は、アマースト大、ウェズリアン大、ジョンズ・ホプキンス大など、ごく一部にとどまっている。

原題:Stanford, USC Banned From Giving Leg Up to Legacy Students (2)(抜粋)

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