3月末に開業した新潟駅直下の新バスターミナル。駅のリニューアルに伴い、多くの人が利用する一方で、横断が禁止されているバス専用道路を横断する人が後を断たないといいます。その実態を取材しました。

3月31日に開業し、24日も多くの人が利用していた新潟駅直下の新バスターミナル。開業から3週間が経ち、いま問題となっているのが…

【記者リポート】
「新バスターミナルでは2月末からこのような看板を設置してバス専用道路は歩行者の横断はできないと告知をしていたんですが、4月末の現在も横断する人が絶えないといいます」

禁止されているバス専用道路の横断です。

【新潟交通バススタッフ】
Q横断する人多い
「多いですね・・・多いです」
Q今まで何人くらい
「何人というか、毎日」

万代口方面に向かうバスと南口方面に向かうバスがバス専用道路を挟む形で乗り場が分かれている新バスターミナル。

反対側の乗り場に向かうためにはエスカレーターや階段を使って駅2階を経由するか、回り道をして横断歩道を利用する必要があります。

新バスターミナルの平日のバス発着台数は約2600台。ほとんど休みなくバスが往来しているため歩行者の横断によって事故の危険性が高まることから新潟市では横断を禁止しています。

しかし、24日の取材中にも…

【記者リポート】
「親子がいまバス専用道路を横切りました。奥からバスも来ていましたが、少し危ない状況です」
「女性が反対方向へと道路渡ろうとしましたが、係員に呼び止められて戻ってきました」

なぜ、禁止されている道路を横断するのか、話しを聞いてみると…

【渡ろうとした人】
「新しくできたばっかりでよく使い方が分からない。ここ渡れないんだっていうのを今分かりました」

また、一般の利用者からはこんな声も…

【バス利用者】
「渡って行けないっていうのがね。今もエスカレーター降りてきて向こう行けないのは…行けるといいよねって2人で話してきた。また上上がってしなきゃいけない」


【バス利用者】
「道路を渡れたら渡りたいなと思う」

実際に駅の2階を経由する時間を測ってみると…かかった時間は約2分。横断歩道を経由するルートでは信号の待ち時間も含め5分ほどかかりました。

新潟市にもこれまでに横断歩道の設置を求める意見や苦情などが複数件寄せられていると言いますが、中原八一市長は安全性の面などから横断歩道の設置は難しいと話します。

【新潟市 中原八一市長】
「(バスの)安全かつ円滑な運行が求められるということで市民の皆さんからはご理解をいただきたいと思っている」

新潟市は今後、横断禁止の看板を新たに設置するなど対策を講じる予定です。

25日に駅ビルCoCoLo新潟がグランドオープンし、これまで以上に利用する人が増えることも予想される中、事故を防ぐためにもルールを守ることが重要です。

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