宮城県大衡村で予定されていた台湾の半導体工場の建設が事実上の白紙となった問題で、村井知事は撤退を決めた企業の説明を踏まえ、今後の方針を決める考えを示しました。
宮城県 村井知事
「まさかこのような形になると夢にも思っておりませんでしたので、大変残念に思います。まだいつになるか分かりませんが、PSMCの考えを聞いた上で、私としてのコメントを出したいと思います」
この問題は台湾の半導体大手PSMCとネット金融大手のSBIホールディングスが大衡村に建設予定だった半導体工場の計画が、PSMCが撤退したため事実上の白紙となったものです。業績悪化が理由とみられます。
9月30日、取材に応じた村井知事は、宮城県への影響について「着工前だったため、財政面での影響は小さく抑えられた」と説明しました。
一方で、今回の経緯について、県はPSMCから近く説明を受けることになっていて、現在、日程を調整中だということです。
宮城県 村井知事
「特に詐欺行為を働いたと、そういったようなものではなくて、これはいろいろ経営判断の中で、そういう判断をなさったということですから、まずは今回の内容をしっかりと整理をした上で、今後どうするのかということを考えていきたい」
投資額が9000億円にものぼる巨大プロジェクトの突然の撤退に大衡村では…。
村民
「いろんな関係が大変になってくるよね」
Q.期待とかはありましたか?
「ありますね。やっぱり半導体はこれからの産業のコメなので、コメが来ないとつらいね」
小川ひろみ村長は、県と連携して今後の対応を検討する考えを示しました。
大衡村 小川ひろみ村長
「まさか、こんなことが本当に起こるのかという驚きでいっぱいだったことに尽きる」
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