(ブルームバーグ):スイスの銀行UBSグループのコルム・ケレハー会長はセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)に対する1440万スイス・フラン(約24億3000万円)の2023年報酬パッケージがこれほど強い反発を買うとは予想していなかったと述べた。

ケレハー会長はスイス紙ゾンタークスブリックとのインタビューで、UBSがエルモッティ氏の報酬を発表するまで、クレディ・スイスとの統合を監督・統括したエルモッティ氏の人柄と実績はほぼ例外なく好評価を得ていたが、報酬公表後、「雰囲気はまるで電灯のスイッチを切ったかのように一変した」と語った。

23年4月にUBSのCEOに復帰したエルモッティ氏の報酬は米大手行の水準には遠く及ばないものの、欧州の銀行のCEOではトップとなった。しかしこの報酬額はスイス国内で物議を醸し、ケラーズッター財務相は「一般市民の想像を超える」と指摘した。

ケレハー会長はエルモッティ氏について、クレディ・スイス統合という重責を担ったが報酬額は前任者より約10%しか多くないと擁護。ただ、自分は「この報酬に対して一部の人がどう反応するか甘く見ていた」かもしれないと語った。

原題:UBS Chair Tells Paper He Underestimated Response to Ermotti Pay(抜粋)

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