山形市が事業を進める産業団地の造成をめぐり、官製談合を行った疑いが持たれている。警察は26日、県住宅供給公社の職員と山形市の建設会社役員を逮捕した。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、県住宅供給公社の定住促進課調査役で天童市柏木町の伊藤健一容疑者(62)。
また競売入札妨害の疑いで、山形市中野にある高橋土建の社長・高橋政信容疑者(74)も逮捕された。

警察によると、伊藤容疑者は2023年9月、山形市から公社が委託を受けた山形北インター産業団地造成工事の建設残土運搬工事の指名競争入札において、高橋容疑者に予定価格などを教え、入札の公平性を害した疑い。

入札には13の業者が参加し、高橋土建が3700万円で落札した。最低制限価格は設定されていなかった。
伊藤容疑者はみなし公務員にあたり、公社によると工事の施工管理など業者と接触することもあるという。

(県住宅供給公社・佐藤仁喜弥専務理事)
「本日、職員が逮捕されたことについては大変遺憾。事実関係など詳細不明については不明です。今後、県警の捜査に全面的に協力していく」

山形北インター産業団地は、山形市が山形北インターチェンジ近くに造成を進めているもので、2026年度中の分譲開始を目指している。
警察は、容疑者2人が容疑を認めているかについて明らかにしていない。

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