9月19日、走行中の東北新幹線の連結部分が外れ、はやぶさとこまちが緊急停車した。原因は、運転台にあった不要な金属片が、強制的に列車を分離するスイッチをショートさせたことと見られる。

19日、東北新幹線のはやぶさ・こまち6号が、JR古川駅から仙台駅方向に6キロ進んだ地点を走行していた際、車両の連結部分が外れ線路上で緊急停車した。乗客316人にけがはなかったが、東北新幹線は約5時間にわたり全線で運休し、4万5000人に影響が出た。

JR東日本は26日、調査の結果を発表した。

 JR東日本新幹線統括本部長・池田裕彦常務執行役員:
「強制的に再度(列車を)分割させるためのスイッチがあり、普段使わないようなこのスイッチの端子部に、今回金属片が見つかった。(金属片を)実際に端子部に接触させて動作確認をしたところ、連結器が分割する動作が再現した」

JRによると、新幹線の運転台には、連結作業が正常に完了しなかった場合に強制的に列車を分離するために設けられたスイッチがある。今回は、走行中に金属片が端子に触れてショートし、連結器が外れたと推定される。

JRの調査の結果、金属片はこまち号の全23編成のうち、今回のものを含む11編成で見つかった。車両の製造過程で金属に穴を空けた際に出た「切りくず」とみられ、最大で長さ2センチだった。

はやぶさ号を含むすべての新幹線で連結部に異常はなく、JRは27日までにこまち号からこのスイッチの配線を取り外すほか、走行中にこのような事象が二度と起こらないよう、引き続き検証するという。

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