(ブルームバーグ):中国は一回限りの現金給付を極貧層などに行うと発表した。前日には包括的な景気支援策が打ち出されたばかり。家計への直接的な支援は中国では異例だ。

中国国営の中央テレビ(CCTV)が25日報じたところによると、財政省と民政省は10月1日の国慶節の祝日までに、極貧層や孤児など恵まれない人々に生活補助金を支給する。報道は詳細に触れていない。

地方当局は1日までに受給者が資金を確実に受け取れるようにし、「支援を必要としている人々に対する党と政府の愛と気配り」を示すことが義務づけられたと、CCTVは伝えた。

支給額は不明だが、これほどの直前に打ち出された一度限りのバラマキ給付は、習近平国家主席が福利主義と呼ぶ措置を長らく避けてきた政府にとって、路線の変更であるように見受けられる。今回の措置の直前には、景気減速に歯止めをかけるための金利引き下げや金融緩和が発表されていた。

4月の政府発表文によると、財政省と民政省は極貧層向け家計支援・補助金として1547億元(約3兆1700億円)の予算を計上。民政省は国内の極貧層を6月時点で474万人としている。

原題:China Announces Cash Handouts for the Poor in Rare Use of Aid(抜粋)

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