(ブルームバーグ):25日の米短期金利市場で、記録的な規模の大口取引が行われた。
年内の米利下げ見通しを後退させるアウトライトの取引ではなく、年初来高値に近づいたところでロングを手じまい利益を確定したものと見られる。
ニューヨーク時間午前9時38分(日本時間同日午後10時38分)に先物市場で過去最大規模の11万8000枚ほどが取引された。このブロックトレードがリンクされている担保付翌日物調達金利(SOFR)は、その動向が目先の米金融政策と密接に連動する。
金利スワップ市場では年内合計75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後の追加利下げを見込むトレーダーもおり、連邦公開市場委員会(FOMC)予測に示されたよりも積極的な緩和軌道を描いている。
CMEグループは、今回のブロックがこの商品として過去最大規模であることを確認した。4月には、今回と同じSOFR先物2024年12月限で7万5000枚の大口取引が買い手主導で行われたが、これを上回った。
こうした商品の多くの取引は匿名で行われるため、それを手掛けた企業を特定するのは難しい。
米債券トレーダー、金利先物ブロック取引が記録的規模-CPI控え
大口取引直後、24年12月限の価格は急落し、ブロックトレードが売り手主導だったことが示唆された。最近は22年以来の低水準付近で推移していた2年債利回りはすぐに反転し、この日の高水準に上昇した。
原題:Biggest Futures Trade on Record Notched in SOFR Market (2)(抜粋)
(5段落目以降を追加して更新します)
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