新米の品質を調べる「等級検査」が、24日から山形市で本格的に始まった。去年は猛暑の影響で一等米比率が過去最低となったが、ことしは去年ほどの品質低下はないとみられている。

山形市の「JAやまがた中央営農センター」では、9月13日からことしの県産米の等級検査を始めていて、24日から毎日、等級検査が行われる。
24日は、市内の農家や農業法人から運び込まれた約15トンの「雪若丸」を、JAの検査員が粒の光沢や色・形・水分量などを丁寧に調べていった。

去年の県産米は、猛暑の影響で粒が白く濁る「白未熟粒」や乾燥が原因で起こる「胴割れ」が多く発生し、一等米比率は43.2%と、今の制度が始まって以降過去最低となった。

この夏も気温の高い日が続いたが、夜間の気温が下がったことや農家が高温対策をとったことで、JAやまがたによると、去年よりも一等米比率は高くなる見込み。
きょう持ち込まれた雪若丸の検査結果は…。

「一等米ですね」

出荷する前に品質の低いコメを取り除く機械を持っている農家もあるため、24日に検査したコメは全て「一等米」だった。
JAやまがたは、ここ数日の大雨で稲刈りが思うように進んでいない農家もあるとして、コメの品質低下を防ぐため早めの刈り取りを強く呼びかけている。

(JAやまがた中央営農センター 営農経済課・朝倉史貴営農企画指導員)
「去年ほどの白未熟粒などは少ない。少なからずあるが、ことしについては去年ほどの品質低下はない。今のところきょう(24日)まではほぼ一等米。これから刈り取りが遅くなって適期を逃してしまうと品質が低下してくる。農家には早めの刈り取りをお願いしたい」

新米の等級検査は、10月いっぱいまで毎日続けられる。
検査を受けたコメから、順次スーパーなどに出回ることになる。

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