日本証券業協会の森田会長は三菱UFJ銀行など3社に対して、あわせて5億円の過怠金を科すなどの処分を決めたことについて「重く受け止めざるを得ない」と述べました。
日本証券業協会 森田敏夫 会長
「投資者の信頼を失墜するものであったということで重く受け止めております」
三菱UFJ銀行とグループ内の証券2社が、顧客企業の株式の売り出し時期や金額などを含む非公開情報を無断で共有した問題。
日本証券業協会はきょう、3社に対して、あわせて5億円の過怠金などを求める処分を発表しました。
過怠金の内訳は、▼三菱UFJ銀行に2億5000万円、▼三菱UFJモルガン・スタンレー証券に2億円、▼モルガン・スタンレーMUFG証券に5000万円となっています。
日証協の森田会長は3社について「経営の改善状況をしっかりと見守りたい」としたうえで、ファイアーウォール規制などで顧客情報を保護する制度については「各種規制等で、より明確なルールを示す必要がある」との見解を示しました。
また、3社それぞれの過怠金の金額については「行為の重大性、悪質性、影響度などを総合的に勘案して判断した」としています。
処分を受けた3社は、6月には金融庁からの業務改善命令も受けています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。