東北電力は13日、女川原発2号機で実施予定だった放射線モニタの検査の準備段階で、放射性物質の拡散を防ぐ設備に計画外の作動が発生したと明らかにしました。
13日、女川原発2号機では放射線モニタが正常に作動するかどうか確かめる検査が予定されていて、原子炉建屋内では異常を伝える信号が放射性物質の拡散を防ぐ設備に届かないようにする作業を行っていました。この作業の際、何らかの理由で信号が発信され、建屋内の排風機2台が計画外に作動しました。
東北電力は放射線モニタやモニタリングポストの値に異常はなく、信号の発信は放射線量の上昇が原因ではないとしています。
東北電力 原子力部 渡辺宣城副部長
「なぜそういった自動起動の信号が入ったかは今後解明していきますが、あくまで信号が入れば、通常通り安全側に非常用ガス処理系が起動していると考えているので、いろいろと国のトラブルの基準とかもありますが、そうしたものには該当しないと考えている」
放射性物質の拡散を防ぐ設備は今年6月にも誤作動がありましたが、東北電力は「今回の系統、信号とは異なる事案」としています。また、「再稼働への影響はない」としています。
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