太平洋を望める大浴場にサイクリングなどのレジャーも楽しめる「いわき新舞子ハイツ」。2024年は、一番の集客シーズンである夏に打撃を受けたという。
いわき新舞子ハイツの倉田厚さんは「今年の夏は台風の影響もあり、若干入込が寂しい形になってしまいました」と話す。
大型連休を終えこれから閑散期に入るが、今年は9月2日から始まった観光支援事業に大きな期待を寄せている。

観光業需要回復支援事業は、エネルギー価格高騰の補助などを目的に、宿泊予約サイト「じゃらんnet」でいわき市内の宿泊施設を大人2人以上で予約をすると、料金によって最大1万円のクーポンが発行されるというもの。

いわき新舞子ハイツでは、9月の連休はすでにほぼ満室だという。
倉田さんは「1年中いわきは楽しいところ。たくさんの魅力があるいわきを、こういった機会を使って発見していただければ幸いです」と話す。
「1年中楽しめるいわき」となることを目指して「行楽の秋」は観光業にとって、勝負の季節となりそうだ。

2023年の1年間に、福島県を訪れた観光客は約5400万人で、コロナ前の水準まであと少しとなった。そして、外国人宿泊者数は過去最多を更新した。多くの人に福島の魅力を味わってもらえる秋になることを期待したい。

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