日本製鉄は、アメリカの鉄鋼大手USスチールの買収をめぐり、買収に反対している労働組合との交渉の経緯を公表しました。

日本製鉄とUSスチールは去年12月に買収で合意していますが、USW=全米鉄鋼労働組合が反対を表明し、アメリカ大統領選を戦うハリス副大統領とトランプ元大統領も反対の姿勢を示すなど政治問題化しています。

そうしたなか日本製鉄は11日、「誤った情報が流されている」として、USWとの交渉の経緯をまとめたウェブサイトを公表しました。

そのなかでは買収計画を発表した去年の12月18日に組合に通知したことや、日本製鉄側が繰り返しUSW側に会談を申し込んできたことなどを明らかにしています。

買収計画をめぐってバイデン大統領が安全保障上のリスクから買収を正式に差し止める判断を下すと欧米のメディアが伝えるなか、日本製鉄としては経緯の公表で、その正当性をバイデン政権にアピールする狙いがありそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。