(ブルームバーグ):アップルが9日に開催する製品発表イベントではスマートフォン「iPhone16」が注目されているが、このところ低調なウェアラブル端末でも盛り上がりが見られそうだ。

アップルは今回のイベントで、スマートウオッチ「Apple Watch」とワイヤレスイヤホン「AirPods」の新製品を発表する。2022年末以来の大幅刷新だ。Apple Watchは「SE」と「Series」ライン、「Ultra」と全モデルがアップグレードされる。AirPodsでは下位2モデルにおいて、同製品史上で最も大幅な改良が加えられる。

ウェアラブル端末はここ最近にアップグレードがなかったことから、同部門の売り上げは低調な状況が続いている。同部門は2024年度(9月終了)、昨年度に続き減収となる見通しだ。だがアナリストは、25年には同部門の売上高が6.2%増の395億ドル(約5兆6500億円)になると見込んでいる。

 

アップルは2年前に、上位モデルのUltraを初めて発表。ラインアップ全体の平均販売価格を引き上げた。また同年にはAirPods Proの第2世代も発表。ただ昨年はAirPodsの大きなアップデートはなく、Apple Watchも機能をわずかに改良したのみだった。

9日のイベントがウェアラブル端末事業にとって重要な意味を持つのはそのためだ。Apple Watchの中位モデル「Series 10」ではやや大きいディスプレーの選択肢があり、ケースはより薄型となる。AirPodsではエントリーモデルのデザインが刷新され、従来はAirPods Proにのみ搭載されていたアクティブノイズキャンセリング付きの選択肢が加わる。

アップルが開催する製品発表イベントについてマーク・ガーマン記者が解説

原題:Apple Looks to Revive Sluggish Wearables Unit With New Devices(抜粋)

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