宮城県南三陸町で栽培されているシャインマスカットなどの大粒のブドウを「しおかぜ葡萄」の愛称で販売する取り組みが始まっています。南三陸町ならではの栽培方法で、新たな特産化を目指しています。
南三陸町の入谷地区は昼と夜の寒暖差が大きく、ブドウ栽培に適しています。ここで志津川湾の風を浴びて育つ「しおかぜ葡萄」。
農家の阿部博之さんが去年11月「協議会」を立ち上げ、他の農家と一緒にブランド化を進めてきました。
南三陸大粒ぶどう協議会 阿部博之会長
「海の町というイメージ、南三陸って。でもその背景には山があって里がある。しっかりそこを維持するためには、なりわいがないとだめだということで、その一つとしてブドウはどうかなと思ったわけです」
「しおかぜ葡萄」はシャインマスカットやピオーネなど大粒の品種で、1房の重さは300グラム以上であることが条件です。また、カキやホタテの殻などを肥料に使い、環境に配慮した栽培を目指しています。
今年は猛暑の影響で収穫が1週間ほど遅れましたが、十分な甘さに育ったということです。
南三陸大粒ぶどう協議会 阿部博之会長
「ブドウの歴史はものすごく浅いので、他の地域から比べれば、まだまだ赤ん坊だと思ってます。でもそれを皆さんで食べて味を感じてもらって、一緒に育てていってもらえればありがたい」
9月7日には南三陸さんさん商店街で、直売会が開かれる予定です。
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