西鉄は、運賃の支払いを交通系ICカードなどキャッシュレスに限定したバスの実証運行を、今年12月から福岡市内の2路線で始めることを発表しました。

この取り組みは、国土交通省が主導するキャッシュレス限定バスの実証実験の一環で、全国18事業者、29の路線で実施されます。

西鉄が実証運行するのは、福岡市内の博多駅-福岡空港国際線ターミナルの路線と、連節バスで天神・博多駅・ウォーターフロント地区をめぐる路線で、運行期間は今年12月3日から来年2月末までを予定しています。

この2路線は「外国人や観光客の利用が多い」「キャッシュレス決済の比率が高い」という基準に該当し、実証運行の対象になりました。

国交省は、全国的にバス運転手不足や赤字経営のバス事業者が多い現状を解消するには、運転手の負担軽減や大きな経営改善効果が見込まれる完全キャッシュレス決済を進めることが効果的だとして、今回の実証運行の課題や効果を検証した結果を来年3月ごろにとりまとめるということです。

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