鳥取市にある月面を再現した実験施設「ルナテラス」で国際大会に出場した学生チームが行っている火星探査車開発の走行試験が公開されました。

鳥取砂丘にある月面を再現した実験施設「ルナテラス」砂の上を走るのは火星探査用に作られた探査車です。
製作を手がけたのは日本とアメリカの大学生や高校生約60人が参加する「KARURAプロジェクト」。
探査車開発の国際プロジェクトで、2024年6月にアメリカで行われた学生対象の国際大会に倍率3倍の難関を突破して日本勢として初めて出場を果たしました。
メンバーは、8月末から、探査車の改良に向け、ここで実証試験などを行っています。
公開された探査車は長さ1.2m、幅1mで重さは約20キロ。
4輪駆動で最高は時速20キロで走行します。

9月2日は改良した足回りの状態を見るために砂利や砂の上で走行試験。
平面を走ったあと、約20度の斜面に挑みましたが…。

KARURAプロジェクト・辻紅那リーダー:
「左後ろの車輪が回らなくなってしまっていて、あっちのほうに撤収します」

左の後輪のギアが外れるトラブルが発生し、試験は一時中断となりました。
この国際プロジェクトに今年から加ったのが鳥取出身の大学1年生大下知輝さん。
今回の実証試験にも参加し、探査車の調整を行っています。

KARURAプロジェクト・大下知輝さん:
「宇宙という大きなテーマがある中で、全面に押し出して地元の発展に貢献できるのは大変うれしいです」

KARURAプロジェクト・辻紅那リーダー:
「これだけの広さで一面砂のところって本当になかなかないのですごく貴重だなとおもう。全国から集まっているチームのメンバーと仲良くなる機会だったりとか合宿として1週間開発できるので鳥取で良かった」

メンバーは4日まで鳥取市に滞在、2025年の大会に向け、今回の走行試験の結果を改良を生かすことにしています。

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