2023年度の企業の売上高、経常利益、設備投資はいずれも過去最高となりました。半導体の供給制約の緩和や価格転嫁が進んだことなどが要因です。

 財務省が発表した法人企業統計によりますと、金融・保険を除く2023年度の全産業の売上高は過去最高の1633兆3314億円で、3年連続の増収となりました。

 経常利益は106兆7694億円で3年連続の増益、設備投資は51兆4643億円でこちらも3年連続の増加となり、いずれも過去最高を更新しました。

 売上高と経常利益は、半導体不足の解消や円安を受けて自動車が大きく伸びたほか、価格転嫁が進んだことで食料品も増収増益でした。

 また、企業の内部留保は600兆円を超えて12年連続の過去最高となり、財務省は「企業の収益を構造的賃上げなどで労働者に分配し、経済成長につなげる好循環が重要」だとしています。

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