(ブルームバーグ):2日の債券相場は下落が予想される。前週末の米国市場で個人消費支出(PCE)価格指数を受けて大幅利下げ観測が後退した上、社債などの供給拡大観測から長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。3日に10年国債入札を控えていることも相場の重しになる見込み。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、前週末の米金利上昇を受けて相場は軟調と予想。「あすの10年国債入札に向けた持ち高調整の売りも出やすい」と指摘した。一方、日本銀行による早期の利上げ観測は後退しており、今週末に米雇用統計の発表も控えて「積極的な現物売りも出にくい」との見方を示した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.90~0.92%(8月30日は0.890%で終了)、先物中心限月9月物は144円40銭~144円70銭(同144円72銭)。

先物夜間取引で9月物は8月30日の日中取引終値比14銭安の144円58銭で終えた。

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