(ブルームバーグ):人工知能(AI)向け半導体メーカー大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は28日、同社の次世代AI半導体「ブラックウェル」に関する懸念を巡り、製造が勢いを増した後は供給が潤沢になるとの見通しを示した。

フアンCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「供給はとても多くなるだろうし、増産も可能だろう」と発言。同チップのサンプルはすでに「世界中に」出荷されており、同社は量産を開始していると述べた。

エヌビディアのフアンCEOのインタビュー

フアンCEOはブラックウェルの「機能性は素晴らしい」と述べ、将来性については十分明確だとコメント。2024年11月-25年1月(第4四半期)の売り上げを生み出すだけでなく、「来年も素晴らしい年になる」との見通しを示した。

今年発表されたブラックウェルの供給力は、投資家やアナリストにとって重要な注目点となっている。AIアクセラレーター「ホッパー」ラインの後継となる待望の新製品だが、生産上の課題により、遅れが懸念されている。

同社は製造工程の一部見直しの必要性を明らかにしたが、こうした変更でも11-1月期にブラックウェルの売上高が数十億ドルに上ると見込んでいる。

28日の四半期決算説明会でフアンCEOは、アナリストからブラックウェルの売上高について詳細を尋ねられたが、詳述を避けた。これを受け、同社の株価は時間外取引で売り優勢となり、株価は一時8%余り下落した。

原題:Nvidia’s CEO Says New Chip Will Have ‘Lots and Lots’ of Supply(抜粋)

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