宮城県名取市の特産品でせり鍋の具材として人気の高い「仙台せり」が8月28日、今シーズン初めて出荷されました。GI=地理的表示保護制度に登録されてから最初の出荷です。

「仙台せり」は、さわやかな香りとシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。江戸時代から生産が続き、名取川の潤沢な水資源を利用した地域特有の生産方法や徹底した品質管理が評価され、今年3月に「GI」と呼ばれる国が保護する地域ブランドに登録されました。

28日はGI登録後初めての出荷で、約140キロの「仙台せり」を葉の色合いや虫食いがないかなど手作業で検査し、箱詰めしました。

出荷組合によりますと、生産者の高齢化や猛暑の影響で生産量の減少が心配されていましたが、出荷量、品質ともに例年並だということです。この時期のセリは香りがよいため細かく切ってみそ汁の具などにするとおいしいということです。

下余田芹出荷組合 伊藤彰一組合長
「GIに登録されたが、今まで通りに品質が良いものをみなさんに安心して購入してもらい食べてもらうことが大切なのかな」

「仙台せり」の収穫は来年3月まで続き、県内や東京の市場へ出荷されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。