牛丼チェーン「松屋」で販売された外国の料理が人気を集めたことをきっかけに、各国から自国の料理を売り込むラブコールが相次いでいます。
■ジョージア料理「シュクメルリ」人気で…
駐日ジョージア大使 ティムラズ・レジャバ氏のSNS この記事の写真 駐日ジョージア大使 ティムラズ・レジャバ氏のSNS「ジョージアの仲間たちと、松屋のシュクメルリ定食を頂きます」 食べているのは「シュクメルリ」
外食チェーン・松屋で食事をする、黒海の東に位置する国、ジョージアの大使たち。食べているのは、鶏肉をニンニクの効いたホワイトソースとチーズで煮込んだ「シュクメルリ」です。
牛丼チェーン大手の松屋がなぜ、外国の料理を開発したのでしょうか?
松屋フーズ広報 寺島慶子さん 松屋フーズ広報 寺島慶子さん「東京オリンピックを実施する予定だった年に、世界のおいしい料理を召し上がっていただきたいという思いで始めました。当社がお肉とニンニクを使った料理を得意としていまして、その中で調査をした。ちょうどシュクメルリにたどり着いたという感じです」 レジャバ大使
日本人にとっては未知の料理・シュクメルリ。開発にあたってはレジャバ大使にも試食してもらい、意見を反映しました。
「ご飯にも合う」 レジャバ大使「日本なりにアレンジされているなと感じた。それとともに、ご飯にも合うということで、私にとっても新しい発見になりました」
2020年、全国期間限定で販売を開始した松屋のシュクメルリ。販売終了後もその人気はとどまることを知らず、2度も復活販売されています。
大人気のシュクメルリ レジャバ大使「料理は国を知ってもらう上で、非常に重要なものだと思っていますし、一般の方々が毎日のように触れることができる。そんな意味合いで、ジョージアのものが紹介され、より身近に感じてもらうとことに大いにつながったと思っている」
実は今、ジョージアのシュクメルリの人気を受け「我が国の料理をメニューに加えてほしい」という松屋へのラブコールが世界各国から続々と寄せられています。
そんななか、新たに松屋のメニューに選ばれた国の料理とは?
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■新たにポーランド料理「ミエロニィ」も■新たにポーランド料理「ミエロニィ」も
予想を上回る人気を集めた松屋の異色のメニュー。こうしたなか、ジョージアのレジャバ駐日大使とポーランドのミレフスキ駐日大使が松屋のテーブルを挟んで行った“松屋外交”が注目されています。
ジョージアとポーランドの駐日大使が“松屋会談” 会談の要旨「両大使は、日本で食を通じた外交が効果的であることを確認した」 ポーランド風ミエロニィハンバーグ
この会談にも登場した、松屋の新たなメニュー。それが「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」です。23日から全国の松屋で販売されます。
「ミエロニィ」はポーランド語でひき肉のこと。コクのあるキノコの風味を生かしたソースでポーランドの家庭の味を再現しつつ、日本のごはんに合うようにアレンジしています。新メニュー開発のきっかけは1本の電話でした。
ポーランドのミレフスキ駐日大使 寺島さん「ポーランド大使館からの1本の電話からスタートしていまして、松屋でポーランドの食文化を広げてほしいということでご提案をいただいて、今回の開発に至りました」
世界から松屋へのラブコールは他にもあります。
オーストリア政府観光局からも… オーストリア政府観光局のSNSから「松屋さんのメニュー開発を指くわえて見てるオーストリアですが、ウィーン風フィアカーグラーシュなんてどうでしょう!?」 新メニュー発売に向け作戦会議
このメッセージは、「世界の珍しい食文化を発信していきたい」という松屋の戦略ともマッチしたことから、作戦会議が進められています。
オーストリア政府観光局 担当者「(松屋は)国内に1000店舗も持ってる大企業なので、街角でオーストリア料理が食べられたらすごく画期的。期待してます」
(「グッド!モーニング」2024年4月22日放送分より)
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