先週、3年2カ月ぶりに1000円以上値を下げて取引を終えた日経平均株価。イスラエルによるイラン攻撃の報道を受け、リスク回避の動きが広がりました。
中東情勢が緊迫するなか、今週の日本株はどんな展開をみせるのでしょうか?
市場関係者が注目しているのが、25日から開かれる日銀の金融政策決定会合の行方です。
ニッセイ基礎研究所 井出真吾氏
「今回、日銀は経済物価情勢の展望リポートを発表する。その中で、物価の見通しがもし引き上がると、市場としては近いうちに追加利上げがあり得るなという見方に変わると思います」
専門家は今回、追加利上げをすることはないと予想していますが、日銀が夏あたりまでに追加利上げに踏み切ると、株価はマイナスの方向に動くといいます。
井出氏
「当然、利上げというのは景気を冷やす方向ですので、株価にはマイナスに作用しますし。日米の金利差が縮小すると、すなわち円高に動きやすくなる。これも日本株にはマイナスに影響し得る話だと思います」
さらに、今週は注目決算が目白押しで日米の株価に大きな影響が出る可能性もあるといいます。
井出氏
「アメリカで決算発表が本格化します。例えば、メタ・プラットフォームズ、アルファベット、それからマイクロソフトというところが決算発表します。悪い内容が出てきた場合には、日本株にも悪影響が波及して、日経平均が再び3万7000円割れ、本当に悪い内容であれば、3万5000円台までの下落というのも想定しておく必要があると思います」
(「グッド!モーニング」2024年4月22日放送分より)
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