ようやく新米が出回る時期がやってくるが、いま全国的に深刻なのがコメ不足。県内のスーパーでも売り場からコメがなくなる状況が出てきた。
山形市のスーパーで、店長にコメ売り場を案内してもらった。
菅原「けっこう少ないように感じますが…」
店長「きのう(22日)入荷して並んでいたが、ほしいお客さまにコメが提供できないのは心苦しい」
売り場には商品がないスペースが目立つ。棚を埋めようと並べられていたのは、県外産のコメやパックのご飯だった。
(おーばん山形東店・縄研史店長)
「5・6月ごろから、“インバウンド需要でコメの在庫が少し足りなくなりそうだ”というニュースが流れてから、ものすごくコメの需要が上がってきた。7月ごろからはコメの入荷制限がかかり、現状、コメの入荷が厳しい時期だと思う。他県の新米がどんどん出てきているので、流通すれば解消していくと予想している」
去年の猛暑の影響で米の品質が低下し流通量が減り、さらにインバウンド需要の回復で米の需要が想定以上に伸びたことで、全国で広がるコメ不足。
県内のコメ不足については、「米どころ山形ならでは」の理由があった。
(おーばん山形東店・縄研史店長)
「お客さまが召し上がる分を購入する人がほとんどだったが、今は関東圏に住む家族・友人から頼まれて、山形でコメを買って発送する人がだいぶ増えてきた。今の段階だと需要が増えている状況」
コメ不足で困っている関東圏の知り合いなどに発送するため、お盆明けからコメを買う人が急増した。多い時で1日約20件の発送があったという。
いまがピークだというコメ不足、いつまで続くのだろうか。
(おーばん山形東店・縄研史店長)
「県外の新米がこれからどんどん流通する。9月の第2・3週には山形の新米も出てくるのでそこまでなんとか耐えて、ゆるやかには落ち着いてくると思う」
新米が売り場に並ぶのはもう間もなくのようだ。
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