7月の記録的な大雨では、現時点で700億円を超える被害が確認されている。吉村知事は、きょう(23日)の会見で「過去最悪の被害」と述べ、コメの収穫量への懸念も示した。

7月25日からの記録的な大雨による被害額は、現時点で公共土木が581億円、農林水産が102億円、商工業が20億円、計703億円となり、2022年8月豪雨の被害総額480億円を大きく上回っている。

(吉村知事)
「過去最悪・最大の被害額になっている」

吉村知事はきょうの会見でこう述べた上で、農林水産の被害については「山林の被害把握が手つかずの状態のため、今後どこまで被害額が増えるか見通しがつかない」とした。
また、まもなく収穫期を迎えるコメについても懸念を示した。

(吉村知事)
「水害でかなり収量が減少するのではないかと懸念している。酒田市大沢地区の上流の青沢に行った時には、本当に全滅に近いような状況を見た」

知事は、来年度のコメの作付けに間に合わせるため、農地に流れ込んだ土砂の撤去や浸水被害を受けた農業用施設の復旧などを支援するとした。
また、被害が大規模な地域については、市町村や住民と話し合って復旧方法を検討すると述べた。

(吉村知事)
「着々としっかりと復旧・復興に向けて進めて取り組んで、『将来必ずまた営農できる』という希望を持ってもらいたい」

県は、9月18日に開会する県議会9月定例会に大雨関連の補正予算案を提出し、1日も早い復旧に向け取り組むとしている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。