8月22日の燃料デブリの試験的取り出しの着手失敗を受け、東京電力は23日関連する作業を全て中止して原因の調査を行っている。

福島第一原子力発電所2号機では、22日事故で溶けた燃料などが冷えて固まった“燃料デブリ”の試験的な取り出し作業が予定されていたが、手順の誤りが発覚し中断された。
格納容器の中にロボットを押し込むための5本の棒をつなぐ順番が間違っていたことが原因で、そのまま作業を進めると途中で引っかかったり、連結部が外れる恐れもあったということだ。

7月28日にこの設備を組み立てた時から間違っていた可能性が高く、東京電力は原因調査のために23日は現場での作業を中止して作業員に聞き取りを行っている。

1号機から3号機には合わせて880トンの燃料デブリがあると推計されていて、試験的取り出しはこれまで3回にわたって延期されている。

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