為替相場が大きく動く中、日米の中央銀行トップが発言する「注目の一日」を迎えています。

日銀の植田総裁は23日午前、国会で物価が安定して上がっていく確実性が高まれば、引き続き利上げを行っていく可能性を改めて示唆しました。

日銀・植田総裁:
私どもの見通しに沿って経済物価が推移していれば、それに沿って金融緩和度合いを調整していくという姿かなと思っている。

一方で植田総裁は、「金融市場は引き続き不安定な状況にある」とし、高い緊張感を持って注視する必要性を強調しました。

外国為替市場の円相場は、追加利上げの可能性が意識され、1ドル=145円台前半まで円高方向に振れる場面がありました。

日米の金融政策を巡っては、植田総裁の下、日銀が利上げを進める一方、アメリカでは、パウエル議長のFRB(連邦準備制度理事会)が利下げを始めるとの観測が広がっています。

金利上昇が見込める円がドルに対して買われやすく、円高に向かいやすい局面ですが、発言次第で為替相場は大きく動く可能性があります。

日本時間23日夜には、パウエル議長が講演する予定で、9月の利下げ開始の可能性について踏み込んだ発言があるのか市場の関心が集まっています。

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