21日、反落してスタートした日経平均株価。前日からの下げ幅は一時400円を超えましたが、円高の進行が一服すると買い戻しの動きが強まり、111円安の3万7951円で取引を終えました。

 円相場の不安定な動きが続くなか、アメリカ労働省は日本時間の21日夜、雇用統計の基準改定値を発表。雇用者数が当初の発表より81万人以上少なかったことが示されました。

三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏
「基準改定値発表後の市場では、FRBの利下げが後手に回ったとの受け止めから、今後大幅な利下げが行われるとの見方が強まり、為替市場ではドル安が進みました」

 当初の想定よりも労働市場が悪化しているとの懸念が強まり、円相場は1ドル=145円前後で推移しています。

市川氏
「(今後)ポイントになるのが、1ドル=145円という水準です。主要製造業の想定為替レートは、145円程度とみられているので。これを大きく超えてドル安円高化すると、日本株の下げの速さも徐々に加速してくる恐れが残っている」

 さらに、市場関係者が注目しているのが22日から行われる一大イベント、ジャクソンホール会議です。FRBのトップ、パウエル議長は何を語るのでしょうか?

(「グッド!モーニング」2024年8月22日放送分より)

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