福島県会津坂下町で行われた早場米・瑞穂黄金(みずほこがね)の収穫。田んぼは黄金色に輝いている。
会津みずほ農場の猪俣泰司社長は「去年と比べると、今年の春先の水が不足したというのがきつかったですけど、去年よりは暑さが緩んだという感じはしてます」と話す。

気になるのは今年のコメの出来。梅雨入り後まとまった雨が降ったことで、品質の良いコメになっていることを期待している。
猪俣社長は「香りとかつやとか全然違いますので、ぜひ早めの新米を食べていただければ嬉しいと思います」と話していた。

収穫されたコメは、来週に品質の検査を行った後、9月上旬から県内のスーパーで販売される予定だ。

<2023年産米は品不足?>
「多くのお客様にご購入いただくために1点限り」最近、スーパーのコメ売り場でこんな貼紙を見かけるように。
福島市のまるいちフードセンターの岡部店でもコメの在庫が少ない傾向にあるという。発注した数が届かない、念のため買っておこうという人が多いことを受けて、このスーパーでは1家族10キログラムまでの購入制限をしている。

全国の卸会社などの在庫量は、6月末時点で156万トンと2008年以降で最低となっている。原因は、2023年の高温と水不足。一等米が減少し、粒が小さくなるなど精米で得られる白米の量が減ってしまう。
それに加え、この1年ほどで他の食材等が値上げされた一方、値ごろ感があるコメの需要が高まり、品不足が進んでいるということだ。

福島県によると、新米が出るまでの在庫量は十分にあるので、買いだめ等は控えて欲しいとしている。

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