土鍋で炊くご飯が人気の、東京・西麻布の和食店。
おかわり1杯“無料”が売りで、満席の店内では、続々とご飯のおかわりが出ていました。

しかし今、全国で騒がれている“コメ不足”の影響が…。

土鍋ごはん米三 店主・寺岡直紀さん:
お米の品種によっては品切れというか、『出荷できないです』と農家に言われたり…。

米の品薄状態が続く“令和のコメ騒動”。
列島各地のスーパーではコメの商品棚が空になり、売っているのはパックご飯だけという事態も。

創業65年を数える東京都内の「三河屋精米店」でも異変が起きていました。

普段は25種類ほどのブランド米がぎっしりと並んでいた店内が、今は2種類だけでスカスカに。
常連客も「ビックリしました」と、店の変わりように驚きを隠せません。

店の入り口には「誠に申し訳ありません。米不足のため、新規のお客様にはご遠慮させて頂いております」という貼り紙が。
貼り紙について、三河屋精米店店主・鈴木康夫さんは「まだ(店を)閉めるには至ってないが、(看板を)申し訳ないが、心苦しいが貼っちゃった」と、申し訳なさそうに話していました。

深刻なコメ不足は、米所・新潟でも…。
新潟・三条市のスーパーでも、やむなく購入制限をかけて販売していました。

新潟県では「今後、新米が店頭に並ぶため、コメ不足を心配する必要は全くない」と強調しています。

しかし、2024年の新米も高値の状況が続きそうです。

新潟県のJAえちご上越によりますと、農協がコメを出荷する農家に前金として支払う仮渡し金は、コシヒカリの一等米で1俵当たり1万7300円で、2023年に比べ、22%ほど高いといいます。

そんな中、福井県では21日、地元のブランド米「ハナエチゼン」の新米が初出荷。
店頭価格は2023年に比べ、2割ほど値上がりしたといいます。

新米「ハナエチゼン」を購入した客は、「ちょっと高い、でも仕方ない。(米不足の中)言ってられません。値段のことは」と話していました。

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