行くたびにお店の名前も扱う商品も変わることで、店舗運営の課題解決を目指します。
東京・渋谷「RAYARD MIYASHITA PARK」にオープンしている店舗。
取材した日は「THE[KACCO]STORE」ですが、別の日には「THE[サステナブル]STORE」、さらに「THE[FruOats]STORE」。
空欄の店名が週ごとに変わる次世代型ショップが今、社会課題の解決に期待されているんです。
この「THE[]STORE」は、主にアパレルをはじめ、食品、パーソナルケアブランドなどのECブランドが週単位で借り、出店しています。
店内には、ブランドの世界観を演出できるデジタルサイネージなどの設備が用意される他、専任のスタッフが販売を担当するため、宮下パークという立地のよさに加え、最低限のリソースで出店できることが特徴です。
専任スタッフ・安井叶ルイースさん:
(Q.毎週違うものを販売することについて)大変なところもあるんですけど、飽きない。毎週違うものを身にまとったり、試食したり、(パーソナルケア商品を)肌につけてみたり、新しい発見がある。
店内の一部を貸し出す一般的なポップアップではなく、実店舗さながらの運営が可能な新たなスタイル。
客にとっても行くたびに新しいブランドに出会える、わくわくする体験ができます。
「KACCO」を展開する「AnyMindGroup」の小野颯也D2C Managerは、「ECモール限定での運営・販売がベースにあるので、ブランドのファンの方以外からの購入が、なかなかつながらないのが課題としてあった。そういう(ファン以外の)方々に知っていただいて、ターゲットを広げることが出店に期待する効果」と話しました。
また、店内の商品を購入する際には、二次元バーコードを読み取り、商品をカートに入れるという販売モデルを採用。
これにより、リアル店舗でもECと同様の顧客データを取得でき、マーケティングに活用することも可能に。
リアルとデジタルの知見を融合させ、ECブランドのビジネス成長を促す次世代型ショップ。
そこには社会課題解決への糸口もあるといいます。
「THE[]STORE」を展開する「SUPER STUDIO」の石川麗マネージャーは、「オンラインとオフラインのデータを適切に活用する中で、働き手不足だったり、在庫ロスなどの社会課題に対して、データドリブンな経済活動の支援を行っていきたい」と話しました。
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