スーパーにコメがない!?品薄状態はいつまで続くのでしょうか。
(記者リポート)「スーパーのコメ売り場です。品薄状態で商品棚は空になっています」
8月16日の夕方時点で、大阪市内のスーパー「フレッシュマーケットアオイ昭和町店」はコメの商品棚が空っぽ状態。そこへわずかに入荷するコメもこれまでの2倍近い価格で、1家族1袋までの購入制限がかけられています。
(客)「困りますよね。パンは…いやぁコメは食べなしゃあないんで」
(客)「安いところを探したりもするんですけど、ないので、高くなってもおコメは買うのかな」
1993年の「平成の米騒動」を彷彿させる「令和の米騒動」とも言える状態に。スーパー側も困惑しています。
(フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長)「お盆くらいのタイミングから本当に在庫がなくなった。令和5年(2023年)度産の在庫がほぼないということで、新米も早場米から始まって出回り始めているんですけども、“とりあい”の状況が続いているようです」
農林水産省が公表した今年6月末時点のコメ民間在庫量は156万t。これは1999年の統計開始後、最低水準となっていますが、8月2日の農水大臣の会見では…
(坂本哲志農水大臣)「主食用米の需要は年々減少傾向にある中で、年間の需要量702万tに対する民間在庫量の比率をみると22.2%となっており、新米の出回りまでに必要な在庫水準は確保されていると認識しています」
在庫はひっ迫していないといいます。一方、現場はどういう状況なのか。米の流通評論家は次のように話します。
(米流通評論家 常本泰志さん)「卸売りは今どういう状況かといったら、ものがないし、値段が高くて量をそろえられない。例えばスーパーチェーンいろいろありますが、そこに一気に卸すとなると量がないんですよ」
一体なぜそんな状況が起きているのか?そして見通しは?
(常本泰志さん)「去年、農水省の作況指数は101って出しているんですよね。そこにカウントされないコメってあるんですよ。それこそ暑さの影響っていうのがあって、品質が悪いことによっての減りというのあるんですよ。値段がもう少し落ち着くタイミングというのが10月の半ば。(Qどうしてですか?)全部(のコメ)が出てくるから」
今年も猛暑となった夏。滋賀県守山市では近江米・新米の収穫が8月21日に始まります。滋賀のブランド米を手がける林さんに新米の出来を聞きました。
(近江米農家 林重樹さん)「まあまあそんなに悪くはないと思うんですけど、1反あたり7俵から8俵くらい。去年は6俵くらいしかとれなかった。品質は去年よりいいんちゃうかなと思っているんですけど」
待ち遠しい新米。「令和の米騒動」を救ってくれるのでしょうか?
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